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日本航空の再建は支持されるのか [時事・雑感]

日本航空の株価がとうとう7円になった。まだ値がついているのが不思議だ。

日の丸を背負ったフラッグシップカンパニーとして君臨してきたが

自主再建は困難との判断で、引導を渡されたという結果である。

歴史ある会社だし、規模も大きいため、単に潰れれば日本経済にとって

さらに悪い影響があることは明確であるため、出来るだけショックが

少ない方法で再建させるべく政府としても救済策を打ち出すことは分かる。

しかしながら、今までのJALの体質、待遇で残ることは出来ないことは明らかだ。

世論的にも社員やOBへの同情論があまり出ないのも事実。

日航の乗務員は相当な高給であり、自宅からタクシーではなく、ハイヤーで

送り迎えなど、今までの特権階級としての待遇レベルは高嶺の花で

周知の事実。実際に今回年金額が削減されても、月額40万円ぐらいは

もらえるということで、多くの国民は改めて驚いたことだろう。JAL社員すべてが

同様ではないのだけれど、そういったイメージで見られているのは事実。

かつて金融機関が危機に陥っているとき、友人の銀行員が言った言葉

「銀行がいま一番厳しくてねえ、ボーナスだって半分だよ。ボーナス

60万じゃ生活できないよ」と。メーカー勤めだった私は「えっ!」と絶句。

その時30歳ぐらいでしたが、それと同じような印象ではある。


日航の話しに戻ると、スカイマークやエアドゥが参入した頃のことを思い出す。

利用者にとっては、価格とサービスを選ぶ権利があって良いものを、

日航とANAは価格面での対抗措置、空港設備の既得権益(場所)を譲らないなど

相当な「意地悪」をしていたことも多くの人は覚えているだろう。

私がスカイマークを利用したとき、搭乗手続きカウンターや、搭乗口まで

とても遠くまで歩かされた覚えがある。弱者いじめである。弱者利用の

ユーザーいじめであり、顧客引きはがし策である。

企業論理からすると、リーダーカンパニーは徹底的に参入者を妨害して

たたくことは正しいかもしれないが、官もそれに荷担して新規参入者を阻んだ。

今回日航という会社が潰れても良いのではないだろうか。

または、外資も含めて買い手があるなら、機材とスタッフ、営業権など併せて

買収してもらった方が良いのではないだろうか。100%減資をして、株主利益を

毀損して混乱させるより、オープンに競売して、少しでも株主利益を守る方が

よっぽど健全ではないだろうか。

日航再建のためには地方路線も切り捨てられる。青森空港の利用者などの

インタビューも見た。航空行政の間違いから、無駄なダムよろしく、採算のとりにくい

地方空港がたくさん出来たという。ニーズがあるなら、日航でなくとも、新規で

参入してもらえばよい。今まで日航が路線を持っていたから、スカイマークや

エアドゥやその他新興企業が参入できなかったのだと思う。

外資航空会社にも地方路線が魅力であれば、国内線を解放してはどうだろうか。

その方が地方の利用者の利便性も確保されるだろう。

子供手当のばらまきや、高速道路無料化で予算を使うより、空港利用料の

値下げや補填などで予算を使った方が地方活性化につながる。

そういった観点でこの問題を少し調べてみようと思う。


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コメント 1

mino

JALの問題は、官民癒着の日本的問題の縮図ですね。
今まで、大きく取り上げられなかったことも問題のように感じます。
こうやって、臭い物に蓋をして、既得権益は離さずに逃げ切ればいいという考えの事業体は、まだまだ多くあるように思います。
by mino (2010-01-14 23:28) 

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